舞台「警視庁抜刀課」(2017/5/29 19:00)

"切通弥と架光隼人の2人は「警視庁銃刀特別対策課」…通称「抜刀課」に所属している。「抜刀課」とは、妖しい力を宿した「刀剣」を取り締まる警察官たちが集う部署。ひとクセもふたクセもあるスペシャリストたちが「妖刀」に魅入られた人々を救う物語。"

battoka-stage.jp

 

 何かのインタビューの記事をぼんやり見ている時に殺陣にこだわって~というような記載を見てチケット取って行って参りました。どうでもいいんですけどカンフェティで一般で席取る時って予約時点で座席見られるんですね。すごい。

 

 幻冬舎さんより発売中のコミックを原作とした2.5次元舞台です…が、観た感じでは完全に似せに行ってる印象はそこまで無かったです。舞台と2次元の間みたいな……私は元々コミックの内容も知らず、完全に舞台でストーリー初見、というスタイルで観てきました。

 いやー……スーツに刀って個人的にというか割りと世の中的にドツボなところを押さえてきているのでビジュアル面に関しては正直言うことなしというか。笑

 前情報で見た通りにかなり殺陣シーンは多めでした。敵対関係の殺陣もありますし、訓練…というか稽古?での木刀での殺陣も。稽古場は特に舞台セットは変わらないんですが、道場という設定なので剣道の稽古着(防具なし)だったのでお着替えありで二度楽しめる。(この時点で過去に見た公演はまだ書いてないんですけど、薄桜鬼SSLでも同じような道着のシーンがあったので「最近よくイケメンの裸足を合法的に見るなぁ」と思っていたのでした)

 原作全く見ずに観劇しましたが、内容でつまづくこともなく……メイン人物の過去の掘り下げがちょっとわからないところがあったんですが、これは原作でもでてないところなのかな……。二人がいつからの付き合いなのかな~とか、そのへんが気になるので、原作読んでいれば色々ぐっと来たんじゃないかなーと思いつつ。

 終始シリアスというか真面目に進むのかなと思ったらコミカルなシーンも織り交ぜつつ、すごくテンポがいいなぁと思いました。個人的には刀の展示会での◎◎(一応ネタバレなので伏せ)のシーンで「あっはじめて拍手が起きた」のところが……w毎日やってても拍手もらえなかったんだろうか…

 

 主役と言うか正義側の警察4人組もすごく良かったんですが、私としては義経主従~~~!!と叫びたい。線が細い主とごつい従者って……いいですよね……。あと、もうこれ最大のネタバレだけど、でもここが好きなので言ってしまうと、完膚なきまでに勝つところが好きです。続きものの漫画が原作で、恐らく最初の方のエピソードを舞台化しているからなのかもしれませんが、主役である警察サイド、全く勝てる道筋すら見えません。というか数百年単位で戦ってきた人たちに勝てる日ってくるのだろうかと原作側の展開がそういう意味で気になるような何というか。

 主従で会話する箇所は何箇所かありますが、最後の少し昔を思い出した、という部分の本当に嬉しそうな声のトーン、それに応える弁慶の声のトーン、最後の最後で温度をとりもどして、生きる死人であるような、そんな温度で進んでいたお芝居に色がついたような、そんな気持ちを覚える最後の会話がとても印象的でした。

 

 余談。私いつもこういうチケットってアフターイベントの存在知らずに買うんですけど、今回は生の居合実演、という回で。いいもん見せてもらいました。居合ってすごいね。スパンスパンと切れていったよ……